「すのこ」を思い出すと、子供の頃に住んでいた古い家の浴室が浮かんできます。
すべり止めと通気のために使われていた、少し湿った黒ずんだ素材です。
今ではホームセンターで少し高めの価格で売られていますが、100円ショップでは手ごろな価格でさまざまなサイズが手に入ります。
ただし、100円ショップの商品なので、棚を作るときには耐久性が心配です。
でも、工夫次第で強度を上げることができ、本や家電を置く棚を作ることも可能です。100円ショップのすのこを使って素敵な棚をDIYしてみましょう。
100円ショップのすのこで耐久性は大丈夫?強化方法とは?
100円ショップで買えるすのこを使ったDIYは魅力的ですが、耐久性については疑問が残ります。
安い商品なので、すぐに壊れてしまうのではないかと心配になることもあります。
ホームセンターで売られているものと比べると、価格はずっと安いですが、100円ショップの商品なので、少し不安があります。
確かに板の幅は狭く、板と板の間隔も広いので、重いものを載せると壊れそうな音がすることがあります。
作ったものがすぐに壊れてしまうと悲しいので、まずは強度を上げる方法を見ていきましょう。
すのこを二枚重ねる
一枚のすのこの厚みはとても薄く、簡単に割れてしまいそうです。
この一枚のすのこを二枚重ねて棚板とすることで、強度が上がります。
100円ショップのすのこの薄さや弱さは欠点ですが、重ねてもすっきりとした見た目になるので、違和感なく仕上がります。
本や家電を置く棚を作るときには、二枚重ねてしっかりとした構造にすることが安心です。
方法は簡単で、すのこの裏面同士を重ねるだけです。
L字金具や釘を使う
単純にすのこ同士を接着する場合は、木工用接着剤で固定できます。
より頑丈な構造にするためには、木工用接着剤と釘を使ってしっかり固定するといいでしょう。
まず木工用接着剤で軽く固定し、形を作ってから釘を打つと失敗が少ないです。
すのこを打つ釘は短いものを選び、すのこが薄いので、長い釘を使うと突き抜ける恐れがあります。
それでも耐久性が心配な場合は、L字金具を裏側から取り付けてしっかりと固定すると安心です。
背板を取り付ける
棚板を側板に設置するだけでも棚はできますが、さらに強度を上げるために背板を追加することをお勧めします。
すのこの裏側にある突出した部分が気になる場合は、すのこではなく普通の板を使うことも選択肢の一つです。
100円ショップのすのこを使って手軽にDIY
すのこで作れる棚にはどんなものがあるでしょうか。
靴置き場
帰宅してすぐに靴を玄関に置くことが多いですが、そのたびに靴箱にしまうのは一般的ではないかもしれません。
家族の靴が散らばって玄関が乱雑になることもあります。
帰宅時にさっと靴を置いてすぐに家に入れるような靴置き場があれば、すぐに整理できます。
外出時も、どの靴がどこにあるか一目でわかるので、慌てることもありません。
靴をコレクションとしている場合は、リビングに靴を展示する棚としても使えます。
スパイスラック
キッチンには小さな隙間が多く、そこにぴったりの棚があると便利ですが、既製品を探すのは大変です。
すのこを使えば、分解やカットが可能で、自由にサイズを調整できるので、ぴったりの棚を作ることができます。
手の届くところに調味料を置いておくと、料理がより手軽に楽しくなります。
100円ショップのすのこ棚をおしゃれなインテリアに変身させよう!
手作りの棚をおしゃれに仕上げて、100円ショップの商品とは思えないインテリアの一部に格上げしませんか?おしゃれなインテリアにするための方法を見てみましょう。
水性ニスでヴィンテージ風に仕上げる
水性ニスをすのこに塗り、布で拭き取ることで、古びた風合いを出すことができます。自然な色のすのこがヴィンテージ風の色合いに変わり、落ち着いた雰囲気を作り出します。
さらにサンドペーパーで表面を少し傷つけることで、使い込まれたような風合いになり、ヴィンテージ感が増します。
ペイントで色を変える
キッチンは清潔感のある白、子供部屋は明るい水色や黄色、ピンク、リビングはシックなブラウンなど、さまざまなアレンジが可能です。
自然なすのこは色をつけやすく、ペイントも100円ショップで手に入るので簡単にできます。
ペイントした後にヴィンテージ感を出すのもおしゃれです。
ペイントが乾いたらサンドペーパーで擦ると、マットな質感から木目が少し見えて、使い込まれた感じが出てヴィンテージ感が増します。
異なる素材と組み合わせる
すのこと相性が良い素材にはアイアンがあります。
すのこで作った棚の側面にアイアンバーを取り付けて、何かを引っ掛けたり、アイアンバスケットに物を入れて棚に収納したりすると、無機質なアイアンと木製のすのこでヴィンテージカフェ風のインテリアが完成します。
また、レンガやブロックも相性が良いです。レンガやブロックを積み上げてすのこを渡すだけで、簡単に棚ができ、ベランダや庭でのガーデニングにも活用できます。
ブロックを使うとハードな雰囲気に、テラコッタ色のレンガを使うとカントリー風になり、同じすのこでも幅広いスタイルが楽しめます。
まとめ
■100円ショップのすのこは薄いので、強度を上げるために二枚重ねるなど工夫が必要です。
■100円ショップのすのこはアレンジ次第でさまざまな棚が作れ、子供の本棚やおもちゃの収納棚などに活用できます。
■アイデア次第でおしゃれなインテリアに変身させることができます。
幼い頃のお風呂場を思い出させるすのこが、さまざまなアイテムに大変身することがわかります。
活用の幅が広く、自分好みにアレンジできるのがすのこの魅力です。
100円ショップの素材なので、失敗を恐れずに気軽にDIYに挑戦できるのも魅力の一つです。
DIY初心者にもおすすめのアイテムと言えるでしょう。自分だけのオリジナルインテリアを作って、おしゃれな空間を楽しんでください。