家庭には欠かせないエアコンですが、室内ユニットだけでなく、屋外の室外機のケアも重要です。
夏の強い日差しや冬の寒さは、室外機の性能を低下させ、エアコンの効果を弱めます。市販の室外機カバーは効果的ですが、価格が3,000円から15,000円と高いため、100円ショップのアイテムを使って手軽に自作する方法を紹介します。
100円ショップの商品で作る室外機カバーはコストパフォーマンスに優れていますが、デザイン性は控えめです。
見た目を重視する場合は、木製のカバーがおすすめで、ガーデニングにも馴染み、おしゃれな雰囲気を演出できます。
100円ショップのアイテムで簡単DIY!エアコン室外機用日よけカバーの作り方
室外機の日よけ対策として、カバーを全体にかぶせるのはNGです。
見た目は良くなりますが、熱の排出が妨げられ、逆に性能を落とす原因になります。
ポイントは、室外機全体を日陰にすることで、効率よく熱を放出させることです。
具体的なDIY方法を詳しく解説します。
すだれを使った室外機カバー
夏に活躍するすだれは、室外機の日よけにも最適です。設置方法は以下の通りです。
材料:すだれ、紐
作り方:
①すだれの角に紐を4箇所通す。
②紐を窓枠やベランダに結びつけ、室外機の上に屋根のように設置する。
設置場所がない場合は、室外機の上に直接すだれを置くことも可能ですが、注意点があります。
室外機の吹き出し口を塞がないようにしましょう。
さもないと、室外機は排出した熱を再吸入し、効率が低下します。
すだれを使う場合は、室外機が完全に日陰になることが重要です。
ただ立てかけるだけでも効果はありますが、強風対策も忘れずに行いましょう。
最近の夏は気温が高く、突然の雷雨もあります。すだれが飛ばされないように、しっかりと固定する工夫が必要です。
アルミニウム製シート
アルミシートは熱反射性に優れており、日よけに適しています。
大きめのサイズが必要な場合、車用のサンシェードを活用すると良いでしょう。
紐を用意し、サンシェードにある吸盤用の穴を利用して紐を通して設置します。
アルミシートは熱を遮断するため、車内が涼しいのと同様に、室外機にも効果が期待できます。
取り付けはすだれと同様に、四隅に紐を結び、屋根のように設置します。
取り付けが難しい場合は、直接上に置くだけでも効果がありますが、風で飛ばされないように固定することが重要です。
同様に、すだれも軽いものは飛ばされる可能性があるため、対策が必要です。
すのことアルミシートの組み合わせ
設置場所に悩んでいる方には、すのことアルミシートを組み合わせた方法がおすすめです。
これは、アルミシートをすのこに接着剤で取り付け、室外機の上に置くだけの簡単な方法です。
費用も約200円と経済的です。アルミシート単体でも効果的ですが、すのこを加えることで通気性が向上し、雨が降っても湿気がこもらず、カビの心配も軽減されます。
手軽に室外機の日よけ対策ができるだけのでおすすめの方法です。
日よけ対策の注意点
100円ショップのアイテムで室外機の日よけ対策を行う際には、いくつかの注意点があります。
単にカバーをするだけでは不十分で、室外機がスムーズに動作するためには、適切な通気性が必要です。
特に、吹き出し口の周りに物を置いたり、カバーで吹き出し口を塞いでしまうと、熱が適切に排出されず、効率が低下します。
また、室外機カバーをDIYする場合も、吹き出し口の放熱を妨げないようにすることが重要です。
番外編:最もおすすめの落葉樹
室外機の日よけ対策として、季節ごとにカバーの取り付けや取り外しを行うのは面倒です。
そこで、落葉樹の活用がおすすめです。落葉樹を室外機の近くに植えると、夏には葉が茂って自然な日よけを提供し、冬には葉が落ちて日光が当たりやすくなります。
この方法は、手間がかからず、自然と調和する美しい環境を作ることができます。
ガーデニングが趣味の方は、室外機の近くに落葉樹を植えることで、緑の景観を楽しみつつ、室外機の効率を向上させることができるので一石二鳥です。
エアコンに欠かせない室外機の重要性
エアコンというと、多くの人は室内の冷暖房装置を思い浮かべますが、室外機もエアコンの重要な部分です。
室外機は屋外で動き、冷房や暖房の効率に大きく関わっています。
室外機の日よけ対策が節電につながるか、また、年間を通して日よけ対策が必要かどうかなど、室外機に関する疑問を解明していきましょう。
室外機の役割と重要性
エアコンと聞くと、室内の冷暖房装置を思い浮かべるかもしれませんが、室外機もエアコンシステムの不可欠な部分です。
室外機はエアコンの心臓部とも呼ばれ、室内の暑い空気を外に排出し、冷たい空気を室内に送り込む役割を担っています。
室外機が過熱すると、エアコンの性能が低下し、快適な室温を維持することが難しくなります。
そのため、室外機のメンテナンスも室内機と同様に重要です。
室外機の日よけ対策で節電効果を実感
室外機が置かれている場所は、夏場には直射日光にさらされ、周囲の温度が大幅に上昇することがあります。
例えば、外気温が35度の日には、室外機の周囲温度は45度に達することもあります。
これは非常に高温であり、室外機が効率よく稼働することを妨げます。
室外機に日よけを設置することで、室外機自体が過熱するのを防ぎ、効率的な稼働を支えることができます。
これは、エアコンの性能を向上させるだけでなく、長寿命化にも寄与し、結果的に節電とコスト削減につながります。
室外機を適切に保護することは、快適な室内環境を維持する上で非常に重要なポイントです。
室外機カバー選びの注意点
市販されている室外機カバーの中には、室外機を全面的に覆うデザインのものが多くあります。
SNSでは、DIYでおしゃれに装飾された室外機カバーがよく見られますが、これらは室外機の放熱を妨げる恐れがあります。
室外機の前に障害物があると、熱がうまく逃げずに室外機の性能が低下することがあります。
もし室外機の見た目が気になる場合は、エアコンの設置を避けるか、自然な雰囲気を出すために近くに落葉樹を植えるなどの対策を検討すると良いでしょう。
室外機の設置場所の選定
室外機の設置場所は、その性能や安全性に大きく影響します。
設置する際には以下の点に注意してください:
– 室外機は水平に設置し、周囲の振動や騒音が少ない場所に。
– 直射日光や雨が当たりにくく、風通しが良い場所に。
– 周囲に迷惑をかけないよう、熱風や冷風が直接人や植物に当たらない場所に。
– 可燃性ガスが漏れる恐れのない場所に。
– テレビや無線機のアンテナから適切な距離を保つ。
– ドレン水が問題なく排水できる場所に。
– 油や蒸気が発生しない場所に。
直射日光は時間帯によって変わるため、日よけ対策が必要な場合があります。
室外機の設置位置を確認し、日差しの入る角度や時間帯を把握することで、より効果的な日よけ対策ができます。
まとめ
■室外機に適切な日よけを設置することで、エアコンの効率を維持し、節電に貢献できます。
■アルミシートは、日よけだけでなく熱を遮断する効果もあります。
■室外機カバーは放熱を妨げる可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。
■室外機の設置場所は、その性能や安全性に大きく影響するため、注意深く選定する必要があります。
エアコンは私たちの生活に欠かせない存在ですが、室外機の適切な管理も重要です。
室外機のメンテナンスを怠らず、エアコンを効率的に稼働させましょう。
この記事が、室外機の日よけ対策や設置場所の選定に役立つことを願っています。